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「救急車を呼ぶか呼ばないか」

2015.10.17

体験談から見る緊急時の対策

訪問介護の最中に利用者様の突然の変異。考えただけで怖いものです。しかし、万が一の緊急に備えておかなければいけません。ここでは利用者様の緊急対応にどのような対処をすべきか考えましょう。
ある女性介護士の体験談では、訪問介護での入浴介助中に利用者様が突然意識を失って倒れてしまい、ご家族は高齢の奥様のみだった為、慌てて救急車を呼び病院へ搬送しました。しかし、病院に着いた途端に利用者様の意識が戻り、医師からも特に問題無しとの回答を貰い大事に至らなかったそうです。病院の診察が終わった後に事業所へその旨報告すると、緊急の際は一番先に事業所に連絡が欲しいと言われたそうです。その理由は過去に同様の事例があった際、利用者様のご家族から大した事も無いのに勝手に病院へ搬送されて、高額の医療費がかかってしまったとクレームになった事があるとの事でした。
しかし、もしかしたら命に関わる急変になるかも知れないのに…とその女性訪問介護士は不安に感じたそうです。この事例のように、利用者様の急変に焦ってしまい、良かれとした事が逆に利用者様本人、又はご家族から不満の声が上がってしまうのは困りものです。私達、訪問介護士はどこまで緊急時に対応出来るかを個々で考えるのはあまりにもリスクを伴います。ですので、日頃から緊急マニュアルを作成し、緊急時に訪問介護士が個別に判断しない環境作りが必要かと思います。

「救急車を呼ぶか呼ばないか」

既往症、現在の病歴の把握

後期高齢者になりますとほとんどの方に既往症があったり、現在通院されている方が多いです。利用者様の万が一を常に想定し、利用者様の病歴、現在の病名、服薬名等を把握しておく必要があります。業務日誌に書いておく、事業所、ケアマネージャー等の他スタッフとの情報共有をする事も必要だと感じます。また、同居するご家族がいない利用者様であれば緊急連絡先をしっかり把握しておかなければなりません。日頃からの備えが必要です。

個別の判断をしない

利用者様の急な異変、事故の際は慌ててしまい、すぐに救急車を要請する等の個別判断をしがちです。また、その逆に大した事が無いのではと安易に判断するのも重大な事に繋がりかねません。まずは事業所で指示する緊急時の対策通りの行動を心がけましょう。緊急時は先に所属する事業所に冷静に現在の状況を伝え、敏速に指示に従う事が必要になります。その為、日頃から利用者様やそのご家族に、緊急時の対策を説明しておく事も大切な事と思います。

まずはコレ!

訪問介護って?
仕事内容を見てみよう

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